ポエトリーリーディングの世界も見逃してはいけない。
バックミュージックがない完全なポエトリーリーディングもあれば、普通のヒップホップにポエトリーラップが乗った音楽的ポエトリーリーディングもありポエトリーリーディングの世界も様々な見解やジャンルが多いようだ。
一人芝居に近いポエトリーリーダーもいるし、暗記して表現するポエトリーリーダーもいれば、台本を片手にパフォーマンスする人もいる。
バックミュージックがまったくないポエトリーリーダーもいれば「それ、ラップじゃん」って異様に韻踏んでリズム感の良いポエトリーリーダーもいる。
ポエトリーリーディング調にラップする人達で注目すべきはポエトリーリーダーといえば!
、、といえば下記にあげる人達がよく代表的にとりあげられているかな?
ILL-BOSSTINO(The blue harb)
不可思議wonderboy
志人(降神)
MOROHA
狐火
などが必ず「注目すべき」ポエトリーラッパーかもしれない。
上記したポエトリーリーディングのラッパー達は本当に良い作品を出している。でもブルーハーブはラッパーですね。ポエトリーリーディング調の曲もたしかにあるけど。
今回注目したいポエトリーリーダーは
小林大吾だ。
詩人、トラックメイカー、デザイナー、どれもが一流の腕を持つ「マルチ・タレント(才能)」。
1stアルバムのソウルフルなトラックは耳の肥えた音楽ファンを魅了し、ユーモアに満ちた詩はポエトリー/ラップの両シーンで熱狂的なファンを生んだ。
韻を踏んでるようで踏んでなかったり、韻を踏んでないようで踏んでいたりとライムの観点から見ても面白い。
曲の内容も一曲中に必ずと言って良いほど「クスっ」と笑ってしまうようなユーモアがある。
彼の作り出すトラックもソウルネスが凄く、とても聴きやすい。
「音楽として」の魅力も充分にある。
エレガントなループを構築するセンスは一流トラックメイカーと比べても遜色なく、リーディングのテクニックも驚異的、ラップともリーディングとも呼べないまったく新しいスタイルと言っても過言ではない。
最大の特長である詩は、多彩なボキャブラリーで描き出すイメージの美しさ、クールなユーモアも健在で、その完成度とオリジナリティは凡百の詩人やラッパーを足許にも寄せ付けない
雨ざらしのホーローの看板 など昭和の時代を感じさせるのも粋だ。
小林大吾はヒップホップでもポエトリーリーディングでもない、「言葉と音楽のアート」を切り開いていくアーティストと言える。
小林大吾は1977年生まれ。
東京都町田出身。
17歳から詩を真剣に書き始める。
2003年に新宿スポークン・ワーズ・スラム(SSWS)に出場。
第一次大会で見事優勝し、年間グランド・チャンピオン大会でも準優勝に輝く(優勝はタカツキ)。
審査員を務めて音楽ライター・古川耕の勧めで2004年夏からアルバム制作を開始。
MPC2000XLでトラックを制作し、またジャケットのデザインも自ら手がけたフル・アルバム「1/8,000,000」を2005年6月に発表。
同時に発売した詩集「2/8million」(Splash Words刊)とともに、インディーでのリリースながら大きな反響を得る。
またラッパーやポエトリーリーダーはもちろん、キーボーディストのタケウチカズタケなど共演者は多岐に渡る。
Sounds like a love song (LIVE) /タケウチカズタケ+小林大吾
安田タイル工業 – Overdose(My Fair TILE)