ヒップホップ・シーンで最大の影響力を持つ重鎮=ドクター・ドレーが、16年ぶりの作品のレビューだ
自らの出身地であり、現在の音楽界の寵児ケンドリック・ラマーを輩出した地区としても知られるカリフォルニア州コンプトン地区へ捧げられたアルバム。延期中のアルバム『Detox』は結局お蔵入りとなり、この『Compton』がドレーにとって最後のアルバムになるという。
G-funkの衝撃と2001の衝撃は凄まじかった。レジェンドの新作に注目度はたかかった。
このアルバムが発表される前に公開された映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』とのただの”抱き合わせ”作品ではないことは火を見るよりも明らかである。
それではDR.DRE / compton2015 作品紹介
1. Intro
壮大なアルバムの幕開けを予感させるイントロ
2. Talk About It (Feat. King Mez & Justus)
スリリングな曲で昔ながらのドレーらしさはなく、かといって斬新でもないような曲だが、やはりDRE時代(2015年)の流れを汲んだ曲だ。
3. Genocide (Feat. Kendrick Lamar, Marsha Ambrosius & Candice Pillay)
シンプルなビートでロウテンションな展開が続くこの曲ケンドリックラマーの上手さが目立つ
4. It’s All on Me (Feat. Justus & Bj the Chicago Kid)
ここへきてようやくドレーらしさが出てきた!タイトなDR.DREのラップもよいし、G-funkの流れも感じさせる。
5. All in a Day’s Work (Feat. Anderson.Paak & Marsha Ambrosius)
DREのらしさ音楽的要素の幅広さを感じられる
6. Darkside/Gone (Feat. King Mez, Marsha Ambrosius & Kendrick Lamar)
途中で曲調が少し変る!KENDRICK LAMARが登場するとやはり引き締まる!
哀愁ただよう雰囲気がgood
7. Loose Cannons (Feat. Xzibit, Cold 187Um & Sly Pyper)
鬼気迫るようなトラックに鬼気迫るRAPとセリフ、まるで映画だ。
8. Issues (Feat. Ice Cube, Anderson.Paak & Dem Jointz)
ロック調のbeat! ギターが響くfeatにNWAからの仲間Ice cube!!
NWAほ彷彿させるDope BEAT!!
9. Deep Water (Feat. Kendrick Lamar, Justus & Anderson.Paak)
DR.DREらしい1曲!DEEP WATERというタイトルがしっくりくる。
曲の展開も面白い!!
10. One Shot One Kill (Feat. Snoop Dogg)
ウエストサイド名コンビ再び!!SNOOPとのタッグだ!!
勢いあるがキャッチーではない鬼気迫るBEATだが、非常に心地よい!!
11. Just Another Day (Feat. Asia Bryant)
昔ながらの曲の構成かつドラムパターンだがRAPのフロウやフックのメロディは2015年の流れも汲んでいる!
アルバムを通して一番聴き易いかもしれない!!
12. For the Love of Money (Feat. Jill Scott, Jon Connor & Anderson.Paak)
ボンサグの往年の名曲For the Love of Moneyがサンプリングされた曲
ドレーのラップもよいね
13. Satisfiction (Feat. Snoop Dogg, Marsha Ambrosius & King Mez)
昔ながらの曲の構成かつドラムパターンだがRAPのフロウやフックのメロディは2015年の流れも汲んでいる!
踊りやすい曲だ
14. Animals (Feat. Anderson.Paak)
90年代を思わせる王道HIP HOPのようなトラック!!
そう思ったらやはりproduceはDJ PREMIERとの共作のようだっ!!
素晴らしい!組み合わせ
15. Medicine Man (Feat. Eminem, Candice Pillay & Anderson.Paak)
RAPテンションの高いエミネムをFEAT!
ドープでクール
16. Talking to My Diary
隠れた名曲というか、(隠れてないけど)昔からの王道の1曲とも思える!
静かに闘志が湧き上がってくるようだ!!
実はハードルが高かったからかこのアルバムの評価はあまりよくなかった。
しかし聴いてみると良い曲が散りばめられている!!