今更な作品紹介シリーズ。
今回はUS3だ。
*メンバーの入れ替えが激しい為、画像は参考までに
US3(アススリー)は、1991年にロンドンで結成されたジャズ・ラップ・グループ。彼らはブルーノート・レコードの音源を自由にサンプリングすることを公式に認められている。 中でもファースト・アルバム『Hand on the Torch』(ブルーノート・レコードで一番売れたアルバムでもある)に収録された、ハービー・ハンコックのアルバム『Empyrean Isles』の『Cantaloupe Island』をサンプルした『カンタループ (Cantaloop (Flip Fantasia))』は大変注目され、アメリカでプラチナ・ステータスを得、ボストンのラジオ局WBURの番組 The Connection のテーマ曲に採用された。日本では不動産会社のモリモトがCM曲として使用。
「ヒップホップ・ジャズ」というジャンルを確立させた存在として注目され、マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル等のジャズイベントにも出演した事がある。1994年のマウント・フジ・ジャズ・フェスティバルでは、日本人女性ジャズピアニストの大西順子とのセッションも実現している。
jazz HIP HOPが流行っていて日本のアングラではもはや主流といっても過言ではない。
そんなJAZZ HIP HOPのパイオニア的なグループがアススリー(US3)だ。
2011年に新作を出している、おそらくまだ解散はしていないので今後も楽しみなグループだ。
それでは1997年に発売された隠れた名作をシレビューしよう。
US3
ブロードウェイ&52nd
オリジナル盤発売日: 1997/2/21
ブロードウェイ&52nd
1.Intro
2.Come On Everybody (Get Down)
3.Caught Up In A Struggle
4.True To The Game
5.Snakes
6.I’m Thinking About Your Body
7.Grand Groove
8.Nowadays
9.Sheep
10.Doin’ A Crime
11.Recognise And Realise
12.Time And Space
13.Soul Brother
14.Hymn For Her
1.静かに幕開ける intro
2.Come On Everybody (Get Down) 軽やかなピアノがテンションをあげさせる
3.Caught Up In A StruggleはHorace Silver Quintet「Sayonara Blues」をサンプリング
4.True To The Game 渋いベースラインとサンプリング。フックもキャッチーで聞きやすい
5.Snakes 怪しげなベースラインはまるで蛇でもでてきそうだ。
6.I’m Thinking About Your Body フックがメロディーになっていて聞きやすい、洗練されたアーバンな雰囲気
7.Grand Groove ラップが映える曲だが途中ピアノソロなどもはいりかなりJAZZ
8.Nowadays 明るい曲でテンションがあがるが「チル」できる
9.Sheep 喋るようにラップ、これはポエトリーリーディングに近いくらいの語りだ。
ビートも緩いピッチで進行する
10.Doin’ A Crime ベースラインが印象的でまるで映画の挿入曲のように壮大
11.Recognise And Realise この曲と2曲目Come On Everybody (Get Down)が一番聴きやすいかもしれない
クラブフロアで流れても良いくらい。
12.Time And Space サンプリングループがHIP HOP的だが楽器ソロが長く入るのでJAZZ好きもたまらない
13.Soul Brother 温かい曲に感じる夏を感じる人もいるだろう、あくまでも個人の感想だが
14.Hymn For Her ラストはinstrumental、jazzかつラテンでアラビアン?ww 面白い曲調でむしろコレにラップをのせるとグチャグチャになりそうな感じ。 それを狙ってのインスト曲だろう。
全体的に1stのカンタループのようなヒット曲はないがまとまっているし洗練されている。
一回聴いたら「もういいや」とは絶対に思わない、何回も聴きたくなるアルバムだ。
ヌジャベスなどが流行っているが、聴くjAZZ HIP HOPに迷ったら聞くべきアルバムだ。